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青の軌跡シリーズのBL的魅力w

20年前から連載されているBL小説(大人気につき、現在も連載中です)、「青の軌跡」シリーズ・・・に最近になってドハマリ中の私です。
こうしてブログをしたためながら、徐々に三四郎とカイの心情を追っかけるにつれ、私がなんでこの小説にハマったのか、はっきりしてきたことがあります。

それは 私自身が自分の感情とか考えをこうして文章に起こすことが好きなように、カイが何故自己を憎悪するのか、ぐるぐるしながらも、自分の心の闇を覗きこみながら感じ、考え、徐々に自己を肯定出来るようになる過程が詳細に描かれているからなのかなぁ~・・・って思います。
もともとそうしたドロドロの心理小説大好きなんですよね~。
それがしかも!野性味あふれるイイ男、三四郎に翻弄されながら・・・!っていうのがいいじゃぁありませんか!
( *´艸`)♥♥ぐふふ♥♡♥

前作、クリスタル・クラウンのネタバレ

さてさて、「クリスタル・クラウン」でカイの心は美しくて固くて脆い、クリスタルのガラスだと三四郎が評しました。カイは性に奔放でモラルの無い純粋のルナン(月人)である事を嫌悪し、禁欲的な文官、カイとして今を生きています。ここ大事です!

しかし、三四郎と肌を重ねる際にはどうしても ルナンである事実を自覚せざる得ません。しかも、カイにはルナンであるが故にそれを避けることも出来ず、結局自己憎悪しながら三四郎に抱かれることになります。

「クリスタル・クラウン」でカイが何故自己を憎悪するのかがつまびらかにされました。
そして、三四郎を助けるために、カイの力である、 感情感応能力(エムパス)を使ったマインドセラピーを行ったのですが、己の感覚を研ぎ澄ませる力を使った後はルナンであるカイは激しい揺さぶりを受けることになります。感情を際限なく高めたそれを鎮めるためには!・・・まぁ、誰かと抱き合わなければ収まらないのです。
カイは三四郎はもう二度と自分に触れる事はないと思っていたので、自分が惨めになるのは分かっていたのですが、凱に抱いてもらうつもりでいました。そうしなければ気が狂うほど!な崖っぷちにあったのです。

そこに!
颯爽と・・・ではなく、生死の境をさまよった筈のオトコ、三四郎がフラフラになりながら、
「俺以外の奴を選んだら、そいつごと二つに重ねてぶった切るぞ!」
と物騒な文句を吐きながらカイを連れていきます~
もう、三四郎!ホント素敵!!♥(´艸`*)♥

なんじゃ、こいつ~♥(´艸`*)♥

そんでもってあとは素晴らしい肌色シーンへとなだれ込むのですが・・・・

そして本作「バロック・パール」

「バロック・パール」はこのたった、5日後の話です・・・。
☆あらすじ☆

騒乱の収まった船内で、事後処理の点検中、思わぬ事故によって、カイは意識を失ってしまう。数日後、ジュール=ヴェルヌのクルー達が見守るなか、目覚めたカイは記憶退行を起こしていた。現れた人格は十三歳の時のカイ、『イシス』だったのだ。彼は普段の禁欲的で頑固なカイとは違い、天真爛漫なエピキュリアンであり、周囲を混乱させる。三四郎はこの対照的な『カイ』と『イシス』への思いに苦しみ、悩み、そして、ある選択をするが……。


青の軌跡シリーズ、4作目、冊数では6巻です。

ここでおさらいです。
カイは純粋なルナンです。
☆ルナン☆Wikipediaより

月で生まれた種族の名称。多くが性的モラルを持たず享楽的で快楽主義。重力の関係で全体的に華奢でスリムな体型をしており、男女共に美しく、平均的に高い知能を備える。その殆どが地球人とのハーフである中、希少人種となった”純粋な月人”だけが万華鏡の瞳『カレイドスコープアイ』を持つ。また、相手の感情や感覚を自分のものとして感ずる能力『エムパス(感情感応)』を持つ者もいる(思考を読み取るテレパスとは異なる)。

ルナンであることに自己を殺してしまいたいほど嫌悪してるカイ。

三四郎と「クリスタル・クラウン」で肌を重ねた後も 三四郎に訴える事はなかったものの、相当揺さぶりが酷く体の要求を我慢していたようです。性に奔放なルナンを嫌うカイにとってはそれが耐えられず、結局、カイ自身がカイという人格を危険とみなし、カイ以前の13歳の「イシス」に退行する結果となったようです。自分で自分を殺してしまった・・・という事ですね。

イシスになったことにより、カイがアルシノエ(母親)とも近親相姦!!であったこともわかります。
更に、カイは義父とも関係を持ったこともわかっています。
普通の人にとって禁忌(タブー)であることがルナンにとっては禁忌ではないのです。

結局それがもとで カイがルナンである自分を憎むことになり、禁欲的なカイという道を選んだわけですが。

三四郎はカイの苦しみを嫌というほど知っています。なので三四郎は思います。

辛い過去なら忘れるのはイシスであってカイであるべきだ。イシスはカイとして一度は生きる事を選んだのかもしれない。なのに奴が忘れたがったのは過去ではなく今だった。だからイシスのままで生きていくのがカイの望みなのだと。
しかし、イシスは言います
「戻ってくるとカイが辛い思いをするからって それで僕に残れって言ってる。違うなんて言わせないよ。」
( ;∀;)イシスは賢い子。
イシスは
「カイはイシスなんだ」とカイに戻る事を選びます。

この後、やっぱり三四郎・・・素敵~♥( *´艸`)♥♥♥
なーんも考えて行動なんてしてません!
でも、ツボ得てます!
もう、だから三四郎、酷い事言っても無神経な事言ってもやっぱり素敵なんです・・・。

凱は言います。
「兄はカイを取り戻した代わりに、責めも咎も被っていってしまいました。」

さて・・・・!問題です。
どこへ行ってしまったのでしょうか。
答え・・・・・・・ 
二日間、二人でお部屋へ~~~しけこもりです!♥( *´艸`)♥♥

まぁ、これはカイに自分がイシスであった事を隠すための時間として必要だからなんですが。
だって、カイが皆に昔のイシスだった頃の自分を晒したと分かったら何をしでかすかわかったもんじゃないですからね!!(; ・`д・´)
こっから サンドラ、ロード、凱は記録を抹消することに奔走します。
カイは皆に愛されてるね!

肌色シーンも三四郎の愛をとっても感じるんですがね~~

「愛」という言葉をカイも三四郎も決して言葉にしない意味もこの回で語られました。

イシスは美しいルナンであるため、誰からも傅かれ愛してるとうわごとのように繰り返される事に慣れており、その言葉は意味を持ちません。
三四郎はイシスに言います。
「あんたが信じてないのと同じくらい、カイもその言葉を信じていなかったぜ。」「信じてない言葉を俺に言わせて何になる?」

ああ・・・いつか 愛してると 三四郎とカイが互いにつぶやく日がくるのかしら・・・(;_:)
その日を心待ちにしている私です~・・・。


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