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青の軌跡の三四郎×カイにド嵌り中です♡

今更ながらですが、20年前に出版された「青の軌跡」シリーズに魅了され、やっと昨年12月に発売された「カデンツァ」5巻までたどり着きました…。この間18冊。1か月経ってません・・・怒涛の一気読みでした(*´Д`)はぁ~・・・

本来なら、シリーズ3巻の「カタルシス・スペル」までしか感想レビュー書いてないので、一番新しいこの「カデンツァ」から先に書くのは反則なのかもしれませんが、鉄は熱いうちに打て!で 超 悶々としてますのでつらつらと感想書いていきたいと思います。

この「青の軌跡」シリーズは ブログを書いてらっしゃる個人のBL小説のレビューによく名前が挙がっていて、読みたいなぁ~・・・と思ったんです。
でも、SFって昔はレイ・ブラッドベリ、ジュール・ベルヌ、ハイライン、などなど結構好きで読んでいたんですが、最近はクライムサスペンスとかロマンスサスペンス小説にはまり、あまり読んでません・・・。
あれ?でも『アウトランダー』とかタイムスリップだからSFなのか??ロマンスサスペンス小説かと思ってたけど・・・面白い手法って事で、あまりSFとか気にしない方がいいのかな・・・
まぁ、じゃあ、すっごく評価高いしグダグダ思わず読んでみよう!

で、結果、ドハマりしました♥(っ´ω`c)♡

私は 24年組を読みながら大きくなった筋金入りの腐女子ですが、途中結婚などのイベントでBLから遠ざかっていましたので、この本の存在を知りませんでした。
実際、知らずに今年になって、「タイトロープダンサー」までの本編を一気読み出来たのは幸せでした。
15年もの長い年月をじりじりとしながら待っていたフアンは大変だったろうと思います。
三四郎とカイがどうなるのか・・・・ストーリーの面白さはもとより、誰しも焦れながら次巻を待っていた筈

そして現在・・・・
私は 今同じ苦しみを味わってます!

ここで続き~~!? 次巻、早くても今年の12月位?約1年待ちかぁ・・・それに次巻で終わりそうな終わらなさそうな微妙なカンジ・・・・˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚うう・・・
カデンツァ(自由に即興的な演奏)というタイトルからして私は タイトロープでなんとかくっついたカンジの三四郎とカイが 単発な事件に巻き込まれたりラブラブだったり・・・なんて妄想してました~( ;∀;)甘かった!
こいつら一筋縄じゃいかんかった!
˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚えーん!


こんな甘くないBLってありですかぁ~!?
う~ん・・・まぁ、「風と木の歌」とか「BANANA FISH」とか読んでた私にはまぁ、そうですか・・・と思いますが 最近のBLとはやはり一線を画してますよね・・・。
まぁ、まともなようでいて感情に欠陥のありそうなどこ吹く風の三四郎と ツンツンで素直になれないプライドの高いカイですから当然と言えば当然かもしれませんが・・・まぁ、だからこそ二人が凄く素敵でカッコいいんですが・・。

でも
複雑~・・・。

最近読んだクライムサスペンス的なBL小説も 外伝では「ええ~!?」ってくらいラブラブ&受けが女!って感じで違う意味でちょっとショックだった私。
なので、二人が変わってなくて相変わらずだったのは良かった!と思います。
私は受けが女なカンジは苦手なんです・・・イイ男×イイ男であって欲しい~。
三四郎もカッコよくていつまでも少年(子供とも言う)で素敵だけど、カイのあの プライドの高くて素直に自分の思ってることを口に出せないところがすっごく好きです
ツンツンツンのツンツンツンデレなんだよね~

危険です※ここから小説の内容に触れていきます。ネタバレ注意です~

やっぱり三四郎は無神経の風来坊。甘くなかった… (ノД`)シクシク

1巻
「クリスタル・クラウン」で出ていた成長した植物学者アーイシャが三四郎を雇うお話。アーイシャは三四郎が初恋なので、もしかしたら・・・あわや浮気!?と思ったのですが、きっぱり三四郎はアーイシャを振ってしまいました。そしてその足でカイに会いに月に向かいます♥
また、「タイトロープダンサー」で語られなかった、三四郎がどうやってカイのもとへ戻ってきたのか、二人がその後どんな会話を交わしたのか・・・というお話し。カイが三四郎の生死が分からない間、どんな気持ちで待ってたのか・・・ずいぶんと切なく甘い時間を二人で過ごしたハズなのですが・・・やっぱり三四郎は三四郎・・・無神経な発言を・・・カイ、苦労するなぁ・・(´Д`)

2巻~5巻
1ではホントに外伝でしたが、ここからは本編の続きといってもイイと思います。
故郷の月へ帰ったカイ。そこには月の行政長官(アドミラル)であり、バディ飛行へと駆り立てた原因である義父、ドレイクが待っています。ドレイクへの複雑な思いと執着に蹴りをつけようとするカイ。
ドレイクは純潔の月人であるカイのために月を独立させようと考えています。
ドレイクの命はもはや風前の灯火であり、カイはそんな父の願いを叶えるため、以前の仲間、三四郎、近衛凱、サンドラ、ロード達の協力を得、政治闘争へ身を投げ出していきます。

と、まぁ、あらすじはこんな感じなのですが、気になるのはさぁ、三四郎とカイですよね!

なるほど・・と思ったのはカイは生粋のルナンで性に奔放だったイシスの時代、 義理の父親であるドレイクをルナトラップで惑わせて無理矢理そういう関係になったという過去があります。
性に対してモラルが無いから罪悪感もない。(ジルベールみたい!)
それが原因でルナンである自己を激しく憎悪する事になり、現在の禁欲的なカイになったのですが、何故そんなことが出来たのかという事をドレイクがわかりやすく語ってくれます。

カイの愛は一つしかないんです。愛には種類がある事、父親の愛、母親の愛、恋人の愛というように 愛にはいくつもの種類があるのだということが分からない。母親もルナンですから、教わっていないんです。

ドレイクは父親として、カイを誰よりも愛していると言います。
「父親が自分の子供を愛するように、僕は君を愛している。真剣に、全身全霊を込めて。・・・・そういう愛し方もあるんだ。」
そして、カイは全部判ったわけじゃないと思いながら
「欲しがってはいけない、手に入れることはないと信じていたモノは、最初から与えられてた。」
と感じるのです。
それは ジュールベルヌ号のクルー達、三四郎、サンドラ、ロード、凱達のおかげだと言えますよね。

ルナンであるということがどういう事なのか、愛とは、バディとは、恋人とは
・・・・考えないと答えが出ないカイにとって 相手と肌を合わせることは出来ても、愛への渇望が激しすぎて、逆に臆病で脆い。

ここで普通のBLなら攻めがグイグイ引っ張ってくれるんですがねぇ・・・三四郎だからねぇ・・・
やっかいな相手に惚れたもんです。もう、カイは三四郎を愛してるってことでイイと思いますが・・

一方の三四郎はというと・・・
なんと!
三四郎は 苦難の末、バディとして結ばれたように見えたあの後、「じゃぁな」とだけ言って別れたそうです。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・

・・・・・(;n;)ナキソウ


「じゃあな、」ってなに~???

カイ、本当に可哀想~。なのに色々考えてそれでもいいって思ってるんだよ~
ケナゲか!
それじゃぁ、愛されてるなんて思えるはずもないですよね~・・・(´;ω;`)
ほんと人でなしだわ。三四郎。
無神経の風来坊め~~!

そんな三四郎だけど…

でも・・・でもさぁ、愛してると思うよ~・・・・カイの事。

あの三四郎がさぁ、説明とか考えることが嫌いな三四郎が今回、一生懸命説明してくれました。

「俺にとって、その時付き合ってた相手ってのは、仕事が終わった時点でチャラにしなきゃならないモノなんだよ」
「俺たちの仕事は殺るか殺られるかだ。躊躇ったら死ぬんだ。だから仕事が終わったら全部チャラにするんだ」
「あいつはどうしてるだろうなんて気にしてたら身がもたねぇからな」


うう・・・・そうなんですね・・・わかるけどさぁ~・・・

「・・・・でもおかしいんだ・・・・」

(‥ )ン?

「チャラにした筈なのに・・・いつも通り棚の奥にしまったはずなのに・・・」

 (○'ω'○)ん? !!?

「あんたの声が聞こえるんだ」

( ̄o ̄ 3)ん~!!!!????

「気配はいつだって呆れてるんだ。怒ってる顔しか思い出さない。なのに・・・、なんでかな、俺を呼ぶ声だけは、妙に優しいんだ。」

「なぁ、これがバディってものなのか?」

!!!Σ>―(*♥д♥*)→ キュン♥


いやもう、これ、告白でいいんじゃないの?三四郎さん!
ただねぇ、嬉しかったのは良くわかるケド、もう少しここで三四郎に考えてもらったら良かったんじゃないの?カイさん。すぐなだれ込んじゃうからぁ~♡

3巻で カイの義父、ドレイクに会った三四郎は言います。
三四郎: 「あんたさぁ、自分のオトコを親に合わせるなよ」
カイ:   「おまえ、私のオトコなのか?」
三四郎: 「え?違うの!?」
三四郎: 「これでも誠実な男のつもりなんだぜ。」
カイ:   「それは知らなかった」
三四郎: 「俺、前に言っただろう?」
カイ:   「なにを?」
三四郎: 「あんたのこと、好きだって」

ぎゃ~(*´Д`)~~♡♡
毎回毎回、カイにそんな思わせぶりな発言ばかりしちゃって~はぁ~・・・

普通はさぁ、もうこの時点でラブラブなんでしょ?と思うよね。
根無し草の三四郎が自ら誰に言われたわけでもないのにカイに会いに来たって時点で あれ?って。

ただ三四郎はもともとカイに「自分も信じてないような愛という言葉を口にするな」みたいな事言ってくれちゃってるし、カイはそれをずっと引きずってる。
だから 恋人はダメだけど、バデと認めてくれてそれで繋がっていられるならそれでいいと思ってる。

いくら三四郎が好きだとかオトコだとかぬかしても 三四郎自身がカイが自分の中でどういう存在なのかを自覚してないから、甘くなったと思ったら振出しに戻る・・・ずっとそんな感じです・・・
はぁ~イライラする・・・
三四郎め!

でも!とうとう3巻では後半、二人に大変な出来事が起きます。
凱との画策でカイが政治的に利用したい相手に対してハニートラップを仕掛けてた事を知ってしまいます。
まぁ、ショックですよね・・・。
それで三四郎・・・

4巻で
 (。・w・。 ) ププッ

イ◯ポ に・・・・
 (。・w・。 ) ププッ


いやもう、アナタ、それは精神的なもですよね。天罰です。
今まで散々カイを翻弄してくれちゃって、いい気味です。

三四郎は案外い古風で性に関してはモラルの塊のような処があります。(他の事はアンモラルのくせに!)
考えてもわからないからすぐ思考を停止させてしまって感覚で行動する三四郎。
カイがその事についていろいろ言及してるけど、私は三四郎は自分が思うよりカイを愛していて、ショックでイ◯ポになってしまったという単純な事だ・・・と思う・・・っていうか思いたい!

っていうかそうだ!!と思う。

三四郎のいう事をいちいち本気にして引きずってたらダメなんだよ。
カイに酷い事言って悩ませといて、何日か経ったら顔が見たいって会いに行っちゃうような奴なんだよ~・・。
まぁ、小難しい事何にも考えてないって!
その時その時の気持ちは本気なんだろうけどねぇ。

でもカイはルナンだから体の繋がりはとっても大切で、
更には恋人にはなれないからせめて三四郎とはバディでいたい・・・、
せめて体の繋がりだけでもあるバディなら・・・
と思っていたのにカイの傷は半端ないです。

「イ〇ンポテツ?いい気味だ。今まで自分がどれほど恵まれていたか、奇跡のような宝物を当然のように差し出されていたことも知らずに、いとも無造作に扱ってきたか報いを思い知ればいい。」 by 凱


ふふふ。私凱と同じ気持ちだぜ。ザマーミロ(*´з`)

三四郎はもっと悩んで悩んで考えるんだ。
多分、イ〇ポにでもならない限り、カイとの関係を真剣に考えることはなかったと思う。
カイはグルグルずーっと考えて、「タイトロープダンサー」からは 三四郎を失いたくないとずっとずっと思い続けているんだから そろそろ三四郎も観念してほしいと思う。

そして5巻!

よくよく考えた三四郎とカイ・・・やっと少し明るい兆しが・・・と思ったら

えええええ~!そこで終わり?
!!!!

でありました。
5巻の感想1行で終わり!

早く次出して!
今は2月。次が出るのはたぶん早くても今年の12月・・・
早く読みたいです。

ちなみに、全く持って触れてませんが、カデンツァにはロードとサンドラの娘、リリアンが出てきます。ごめんなさいw

現在、7巻まで刊行され、シリーズ終了しています。最後まで素晴らしい大満足の終わりでしたよ。是非 興味のある方は読んで欲しいと思います)

☆青の軌跡シリーズ一覧・順番

  1. 『青の軌跡』上巻 
  2. 『青の軌跡』下巻 
  3. 『カタルシス・スペル』
  4. 『クリスタル・クラウン』上巻 
  5. 『クリスタル・クラウン』下巻 
  6. 『バロック・パール』 
  7. 『ペルソナ ノングラータ』 
  8. 『ファントム ペイン』 
  9. 『タイトロープダンサー』STAGE.1 
  10. 『タイトロープダンサー』STAGE.2
  11. 『タイトロープダンサー』STAGE.3 
  12. 『タイトロープダンサー』STAGE.4 
  13. 『タイトロープダンサー』STAGE.5 
  14. 『カデンツァ』1-7巻
現在は番外編としてカデンツァ7巻まで出版され、完結しました♥

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